昨年3月11日、東日本を襲った大震災では亡くなられた方や行方不明の方を併せて約1万8千人超に及び、また多くの方が家を流され、生活の糧を失う大災害となりました。さらに、地域の産業がきわめて深刻な打撃を受けたほか、いわゆるサプライチェーンが寸断され、わが国全体の生産活動も大きく低下しました。東京電力福島第1原子力発電所の事故以来、放射能問題が大きく影を落とし、夏の節電・冬の節電が企業経営・市民生活に変化をもたらしました。また、9月に発生しました台風12号・15号による近畿地方南部の大水害もきわめて甚大な被害となってしまいました。
こうした辛く厳しい状況の中でも、強い絆により秩序を保って生活されている方々の姿、事業再開や原発事故収束に向け困難な作業に取り組まれている現場の姿を見ていますと、日本の底力のようなものを強く感じ、とても誇らしい気持ちになりました。みんなの力が実を結び、一日も早い復興を心より願うべく、本年度は、真の復興・再生に踏み出した一転機として、後に捉えられる一年にしていく必要があります。
なぜなら、原発事故に端を発した放射能問題は、引き続き食品への影響が懸念されますし、今後どのようにしてエネルギー問題を安定させるのか決めていかなくてはなりません。長引く少子高齢化、先の見えない年金問題、税と社会保障の一体改革など、私たちの生活や会社の経営環境にまで影響が大きい問題として山積しております。混沌とした現状を切り拓いてゆくため、現状を打破し、新境地を開拓する熱い情熱と冷静な頭脳が今こそ求められています。青年経営者として、まず私たち自身の心を開拓し、そして心の結びつきをもって協調性が生まれ、大きなうねりとなり、自分たちの強みを生かした、将来性のある未来を切り拓くことができると確信しております。
平成24年度総合テーマを「開拓」〜心を結び、未来を拓く〜とし、「絆」を通じて感じた「人の和」の大切さ、サプライチェーンが寸断されたことにより感じたメイドインジャパンの「ものづくりの輪」にスポットをあてながら、現場・現品・現状のいずれかを体感することを大切に考え、運営していきます。
開拓者精神をもって精一杯取り組む所存でございますので、どうぞ皆様方のご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
《重点項目》
会員相互の資質向上
先輩方々から脈々と引き継がれた伝統を重んじ、さらに開拓を加えながら引き継いでいけるように、青年経営者部会メンバーの資質の向上をめざしていきたいと思います。
会員数の拡大
成長なくして継続はないと考え、現状に満足することなく探究心をもち、 青年経営者部会創立50周年を見据えての最重要課題と位置づけ、さまざまな切り口から考え、そして企画し行動に移していきたいと思います。
交流重視
部会員が共に一所懸命汗を流したあとは、おおいに語らい交流して心を結ぶことを大切に考え、より多くの機会を創出していきたいと思います。
会員企業の経営活性化
会員企業の相互の経営資産を有効に活用した新たな事業活動や連携の可能性を探っていくことを大切に考えた企画を実行して、会員企業にフィードバックできるようにしたいと思います。
環境問題への取り組み
奈良県経済の発展に寄与する努力を続けながら、企業として積極的に環境問題へ取り組むことを促進していきたいと思います。




